メダカの世話をしていると、見ず知らずの人がフラフラと近寄ってくる。
なにを飼っているんですか?と、いくぶん詰問調というのが不思議。
毎日、前を通るたびに気になって気になってしょうがなかったらしい。
メダカですよ、と答えると、ああ、メダカね、、、、。
すぐにフェードアウトしていくのだった。
なにか疑問が解決したのだろう、納得して、大したリアクションなく帰っていく。
いったい、どこのだれなんだろうか?と思ってしまうのだった。
道路に面しているからだとおもうが、不思議な現象だとおもう。
こちらが気分的に余裕があれば、もう少し会話を続けたりもするが、そう長くも続かない。うちもメダカかってるんですけど、という話で、ああ、そうですか、という感じで終わる。
もう少し、ほめ上手な人だったならば、こちらの舌もよく回るものなのだが。
落語に「牛ほめ」というのがある。
昔の紳士は、新築の家にまねかれたとき、家ほめができるようになるのがたしなみとされてきた。それをネタにしたものだが、とんちんかんになり、牛をほめてしまうというようなもの。
メダカ飼育をかじりはじめたならば、よその家のメダカを見に行くときは、ちゃんとした「メダカほめ」が出来るようになりたい。
まずは、飼育環境からはじまる。
「整然と並んだ黒容器が美しいですねえ」
「おや、エアリフト底面濾過とはさすがですな」
そして、メダカを拝見。
「おや、この幹之の極光ぶりはなかなかですな。館系とお見受けいたしましたが、いかがですかな」
ぱっと見で、品種をズバリ見抜いて、系統までこまかく指摘する。
「ミジンコの増えっぷりもお見事ですな、しかもゾウリムシまでとは恐れ入りました」
なかなかこうはいかず、「これ、何ですか?」の連続で終始してしまう。
わたしもまだまだ修行がたりない。
今度、知らない道先でメダカを飼ってる家見つけたら『メダカほめ』してみます(笑)
返信削除知らない家であれば、まずは、軒先お借りして仁義を発してからでしょうね。
削除昔の映画で藤純子主演の「緋牡丹博徒」シリーズが見事な仁義の切り方を描いています。オススメです。