2015年3月3日火曜日

選別の難しさ

昨年は複数ペア同士の異種交配を行ったのだが、意外と選別が難しい。



写真は選別作業の途中風景。
奥の小ぶりな水槽がこれからエアリフト底面濾過方式化されるもの。
選別用水槽といっていいくらいの大きさですね。さて、いつ完成するのか、、、。

例えば、今日選別にとりかかって断念した水槽。
昨年作出した黄金透明鱗と墨黒の異種交配。
複数ペアだから、系統維持も生まれるし、♂♀のバリエーションもあるから、4種類くらいのものが生まれる。
あきらかに墨黒のもの、あきらかに黄金透明鱗のもの。
そして、墨黒透明鱗ぽいのがいれば、これが成果品となるのだが、いろいろばらけている。黄金透明鱗は昨年の成果品だからして、まだ固定化されていない。
安芸黄金と透明鱗錦の子供だから、微妙に錦っぽいものもいる。
本来ならば、当初の狙い通り黄金錦まで作り上げてしまわないといけなかったのだとは思うが。黄金地に黒が入り色抜けして透明鱗になっているようなものか。

白容器に入れて見ると、皆同じ黄金透明鱗のような感じに見えるが、黒容器に入れると、かなり印象が変わってしまうのだ。黄金は色の変化が大きいから。
この中だけでも5分別くらいはできそうな気配。
分類を始めるが、あたまが混乱してくる。途中で頭がクラクラしてきた。
下を向いて凝視するからだろう。これは、拡大鏡がいるな。

神経衰弱のように似たようなものを見つけてグルーピングするが、どこにも属さないものがある。これは、どういうことか。
飼育場の管理が100%ではないから、隣の水槽のものが紛れ込んだ可能性もある。
二軍にはねるべきか。むしろ、この特異タイプをチョイスすべきか。

さて、累代をどうするか、という問題もある。
F1同士をふたたび交配させてF2を見るのが先か、F1と累代とで戻し交配すべきか。
すべてを行おうとすると、膨大な交配数になってしまう。

まずは、累代を考えないという方法がいいのだが、貴重種は累代しておきたい気分が強い。ヒレ長のF1などのスター級が来たら、まずは累代しておこうと思うのが性だ。

とりあえず選別の第一段階をいくつかの水槽でやってみたが、よくよく考えると、はねたもののほうが本命ではないか、とか、悩ましい気分になるのだ。

結果が分かりにくく、さして美しくもない変化であれば、その交配の系統は捨ててしまう。それくらい思い切らないと、継続するのは難しいだろうなと思う。

この分かりにくさからいって、異種交配は一対一にしておかないと、などと思った。

異種交配のF1はけっこう安く入手できる。
本気で種親にしようとするならば、まず、F1同士でF2を取り、いくぶん傾向が安定したものを用いないと、結果がバラバラになる。
つまり、固定化してこそ、という事なんだな、ということだ。
固定化して、また、混ぜて、また固定化して。
そのくりかえしなんだなあという事か。奥が深いですね。
四年目に突入しているのに、いっこうに、確信がない。
だからこそ面白いのだろう。


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